発症の4日前となる7月31日、シアターブルックは千葉県いすみ市でイベント Forest Jam に出演しました。この日のライブは、ほとんど感染対策がなされていないと言ってもいいほどの「ユルい」もので、多くのお客さんが密集して大声をあげ、その半数近くがマスクをしておらず、またそれを注意する人もいないという状況でした。このイベントが僕のCOVIDの感染原因だったという確実な証拠はありませんが、イベントと発症のタイミング・僕はその前後の日々はライブ以外に外出していないこと(8月1日にもシアターブルックのライブがありましたが、こちらはきちんと感染対策がなされていました)・そして何よりイベントの状況から見て、僕のCOVIDとこのイベント出演とに、何らかの関係があったと考えざるを得ません。
無期限は重すぎるという考えもあると思いますが、僕は35年に渡るライブ歴の中で、どんなハチャメチャなライブをしても絶対に他の人を傷つけない、ということが誇りでした。この日のイベントは、当時の千葉県の感染状況やオリンピックなどの背景もあって、たまたま「ノリ」でこういうものになったのかもしれません。しかしライブは「ノリ」のものだからこそ、気遣いと即応力が必要なのです。そのためにシアターブルックがバンドとして、普段からコロナの現実をしっかり見すえた姿勢をとって、メンバー・スタッフの不安や懸念を全員で解決するようにしていれば(このコミュニケーション不足は僕も反省するところです)、少なくとも僕の2か月にわたる、そしてこれからも続く身体・精神・家計のダメージは全く違ったものになっていたことでしょう。また、Forest Jam はじめ全国のインディなイベントの主催者たちには、未だに大規模な検査を行わずクラスター対策中心の発想しかしてこなかった国の方針に流されることなく、インディならではの科学的で実効性のある感染対策をみずから行なって、活動を続けてほしいです。それは規制だらけのものではないでしょうし、同時に決して「ユルい」ものでもないはずです。
こうして「ブルースのように揺れながら、テリー・ライリーのように繰り返す」という僕の演奏方針ができた。タイミングの「読み」を求められる、難しい課題だ。mmmには、僕がいてもいなくても同じように、自由に演奏してほしい(これもmmm with エマーソンの演奏において常に言っていること)。だから録音はクリック(一定のテンポを刻む、メトロノームのようなもの)を使わない、9分間の一発勝負である。二人のタイム感をつなぐ上では、mmmの弾くエレキギターが役に立った。ポローンと弾いているだけに聴こえるこのギターも、歌の合いの手として、曲の流れをとてもよく表現している。オルガンは長年使っているヤマハのYC-10、足鍵盤でシンセベースと、アルペジエーターやノイズ以外はライブで演奏している。