Solo/Label

ソロ作品と、自主レーベル bubblingnotes の作品を紹介します


2014年7月16日
「遠近(おちこち)に」
CDアルバム
bubblingnotes KMCDA-006 遠近(おちこち)にジャケット

2015年11月11日
「遠近(おちこち)に」からの
シングル盤(3種)

「トロント・ロック c/w Toronto Dub」
7inchアナログ
bubblingnotes KMVLS-006(売切中)
「知らない家 c/w 下北六月」
7inchアナログ
bubblingnotes KMVLS-007(売切中)
「橋からの眺め c/w 新しい約束 (single version)」
7inchアナログ
bubblingnotes KMVLS-008(売切中)
7inchジャケット

2016年12月14日発売予定
「ロックンロールのはじまりは」
6曲入りアルバム+エッセイ
bubblingnotes KMCDA-007
はじまりはジャケット

2017年6月1日
「スピニング・ホイール/リメンバー」
7inchアナログ
bubblingnotes KMVLS-009(売切中)
オレンジ7インチ

2017年8月2日
「窓から」「雨の坂の足許」
デジタル配信
エマ顔アイコン

2018年2月17日
「バンコクナイツトリビュート〜田舎はいいねEP」
12インチアナログ
EM records EM1173TEP
田舎はいいねジャケ

2018年7月25日
「窓から/雨の坂の足許」
7inchアナログ
bubblingnotes KMVLS-010
惣田さんのジャケ

2019年11月27日
CHASING GIANTS
CDアルバム
bubblingnotes NA008
CHASING GIANTSジャケ

2020年01月29日
Manuel Bienvenu GLO
CDアルバム
bubblingnotes BUMB-001
GLOジャケ

2021年5月19日
CHASING GIANTS LP
12inchアナログLP
bubblingnotes NA-008V
CHASING GIANTS LPジャケ

2022年6月17日
船窓 / おろかな指
デジタル
bubblingnotes KMFS-011
CHASING GIANTS LPジャケ

これらの作品は全国のCD・レコード店でお求めいただける他、本サイト記載のメールアドレスからもご購入のお問い合わせが可能です。

また、bubblingnotes以外からリリースされた「遠近(おちこち)に」以前の作品についても追ってまとめてまいります。

bubblingnotesはエマーソン北村の個人レーベルです。

2023.08.01 Tue

リリースのお知らせ:エマーソン北村 COVERS 2003

僕、エマーソン北村は COVERS 2003 と題した EP を2023年10月11日(水)にリリースします。

ヴァイナルとデジタルの同時リリースです。

ヴァイナルは全国のレコード店でお求めいただけます。
お取り扱い店リスト
https://www.emersonkitamura.com/solo/2023/10/807/

デジタルはこちらから、ご自分の使っているプラットフォームで聴いていただけます。
Linkfire
https://ultravybe.lnk.to/covers2003

bandcampではストリーミング、ダウンロードができる他、ヴァイナルも販売しています。
https://emersonkitamura.bandcamp.com/album/covers-2003

エマーソン北村のウエブショップ (BASE) でも販売いたします。
https://emkitamura.thebase.in/

COVERS 2003 digital cover
カヴァー/デジタル

エマーソン北村 COVERS 2003
2023年10月11日(水)12 インチヴァイナル/デジタル 同日リリース
bubblingnotes KMVLE-012
12 インチヴァイナル:税込定価 ¥3,080(税抜 ¥2,800)全国のレコード店でお求めいただけます
デジタル:bandcamp 及び各ストリーミングプラットフォームで配信

A1 (1) Moonglow (Hudson-DeLange-Mills) 3:49
A2 (2) Green Dolphin Street (Kaper-Washington) 4:07
A3 (3) Ram Jam (Mittoo, Dodd) 3:26
B1 (4) You’ll Never Find (Gamble, Huff) 3:33
B2 (5) Polka Dots and Moonbeams (Van Heusen-Burke) 3:08
B3 (6) Who Done It (Mittoo, Dodd) 3:19
*B3 (6) の曲名は、オリジナルリリース時に別名だったものを、今回新たに調査して修正しました。

Emerson Kitamura: organ, TR-808, recording and mix
Special thanks to Small Circle of Friends and Hachisuka Toshihiro for the original release in 2003
Re-release producer: Emerson Kitamura
Disc Mastering: Toutoku Naru (Toyokasei)
Artwork: Takamiya Kitetsu (67531graphics)

* * *

これは 2003 年に 3 枚の 7 インチシングルとしてリリースされた音源を改めてまとめたもので、全曲がカヴァーです。北村が敬愛するジャズやソウル、ロックステデイの名曲を足鍵盤付きのオルガンと TR-808 で演奏し、ダビングなしの「ライブ」で録音されました。ひとつのパターンを繰り返すドラムボックス、さまざまな音楽要素を少ない手数に凝縮したオルガン、自身のミックスによるシンプルだがどこか定形を逸脱したサウンドなど、後に「エマソロ」と呼ばれることになる彼のスタイルはこの時すでに生まれており、カヴァー集でありながら、あるいはだからこそ、その「原点」を強く感じさせる作品になっています。
オリジナルの 7 インチは今も各方面で活躍するアーティストデュオ Small Circle of Friends のレーベル basque からリリースされましたが長らく廃盤となっており、DJ をはじめ多くの方から再発を望む声が高まっていました。今回のリリースではエマーソン北村自身が撮った写真をアートワークに使い、フィジカルは 12 インチ 45 回転ヴァイナル、デジタルは bandcamp と各ストリーミングプラットフォームで、同じ日に発売・配信開始します。リリース元はエマーソン北村の個人レーベル bubblingnotes です。

12インチレコード/レーベル面

この EP を作ろうと思った理由はシンプルでした。この数年に参加したイベントで、DJ がオリジナルの 7 インチをかけているのに遭遇する機会が何度かありました。二十年も前の音源をかけてくれているのが嬉しいのと同時に、発売時には子供だったと思われる若い方々がどうやって 7 インチ盤を入手したのか、その様子を想像しました。別の友達にはこの 7 インチを定価とはかけ離れた値段で買っている人もいました。僕自身はレコードを買う時、「レア盤」とか「貴重盤」にはまったく見向きもしない人なので、もしこの音源に今も聴いてもらえる意味があるのなら、それをもっと手に入りやすい状態にする作業は、自分がやるしかないと思ったわけです。
幸い、7 インチをリリースしたレーベルを運営している Small Circle of Friends のお二人と当時のスタッフの方は、再リリースの申し出を快く認めてくれました。当時一緒に Holiday というイベントもやった「スモサ」のお二人は今も素晴らしい音源をリリースし続けているので、彼らの活動もぜひチェックしてください。
音源は、僕が当時ミックスしたままのマスターに何の変更も加えず、カッティング・プレスの東洋化成さんに渡しました。mmm with エマーソン CHASING GIANTS でも素晴らしい仕事をしてくれた同社の藤得さんと丁寧にやりとりをして、「現場」でも家でも聴ける音をイメージしてディスクマスタリングしていただきました。
オリジナルの 7 インチは、紙袋とレーベル面の両方にまたがってイラストの「ハンコ」が押される、という素晴らしいアイデアのアートワークだったのですが、12 インチのジャケットでそれを再現するのは難しかったので、新たに Reggae Disco Rockers でのつながりもある 67531graphics の高宮紀徹さんにデザインをお願いしました。
僕は最近(というかずっと)、街を歩く時に写真を撮っています。いい感じの風景でも、面白いことでもなく、ただ「あ」と思った時にシャッターを切るだけです。結果的に、なぜか人が一人も入らない、ごく普通の景色が撮れているだけなんですが、これがやめられません。そんな写真の一枚を高宮さんと選んで加工してもらったものを、(今回は「現場仕様」の EP なので外側のジャケットは穴アキの白いものです)唯一のアートワークであるレーベル面に使いました。

この再リリースは二年前にはアイデアがあったのですが、その直後に僕が COVID になり、その後もいろいろあって、今年(2023)の春からやっと企画を動かすことができました。そんなわけでこのところ毎日のように自分の二十年前の音源と向き合っているのですが、正直、そんな昔の音源だという感じがまったくしません……考えてみると、オリジナル曲というものはその時々の体と心の状態や、自分を取り囲む状況に大きく影響されるものだし、またその影響が表れなければ意味のないものです。それに比べてカヴァーは、「自分が作った曲」という意識を持たずに済む分、音楽そのもののある意味「本質」に近い部分に集中して作れるのかもしれません。もともと僕はアレンジに「新しさ」を求めない人なので(新しさが最高の価値だった90年代からそう遠くない録音なのに笑)、自分が音楽作りにおいて意識せずに位置づけていることとか、演奏の瞬間に感じている時間の意識などが、めちゃ如実に表れている音源だと思います。その意味でこのカヴァー集はエマソロの「原点」のひとつと言っていい作品だと思います。

もっと詳しいお話や楽曲・演奏のコメントは、この後もこのウエブサイトや SNS で行いますので、リリースに向けて、ぜひチェックしてください!

bandcamp には COVERS 2003 の全曲を60秒間無料で試聴していただける音源があります!
https://emersonkitamura.bandcamp.com/album/covers-2003-sixty-seconds-promo

エマーソン北村 COVERS 2003 リリースインフォメーション(PDF)